目次
6 横壁をつくる
いよいよ横壁のブロックを積みます。
鉄筋の切断と曲げ
鉄筋を切ったり曲げるために鉄筋カットベンダというのを用いています。
この1台で切断と曲げができます。切断は先端のハサミみたいなところにはめてから行います。曲げるのは横にある3つの短い円柱に鉄筋をはさんで曲げます。(ヤフオクで16000円くらいでゲットしました。)
鉄筋の切断と曲げをする長さがやや難しくて、図のようなっています。つまり、鉄筋には太さがあるので直角には曲がらずある半径をもって曲がるのでその出来上がりを考慮して切断・曲げを行うことになります。
例えば、鉄筋の直径 D=10mmの場合、
直線部200、余長80、曲げ部31.4mm(200 + 31.4 + 80)で採寸して切断すると、
直線部200、余長80、曲げ半径20mmで90度曲がったもの(つまり、220と100を直角にしたようなもの)を作れます。
この曲げ半径20mmを考慮しして採寸/切断しないとコンクリートブロックの溝の中央にピタッと鉄筋が収まりません。曲げる際もどの位置を鉄筋カットベンダの短い円柱に当てるとどの位置で曲がるか当初わからなかったので、練習をしてから本番にのぞみました。
鉄筋配置
横筋を2段毎、縦筋を2ブロック毎に設置しています。これはコンクリート塀の積み方の規準みたいなものがあって、必要な強度を得るために横筋と縦筋の配置方法が規定されていました。今回はコンクリート塀というよりは池の側壁なのでより強度が必要と思い、横筋を密にしています(たしか読んだガイドだと4段毎でした)。
鉄筋と鉄筋は結束線(細い針金のようなもの)で結びます。動画などをみていると専用の工具を用いて手早くものすごいスピードで結んでいきます。私は専用工具がなかったのでドライバーを用いました。慣れるとスピードは遅いのですが、強度はわりと強くできたと思います。
(ちなみに、コンクリート塀の基礎部分についても規準みたいのがあってそれを参考にして池の底の基礎を作っています。塀高さや形状によって基礎の形もいろいろあるようですので、活造り、塀づくりを日曜大工/DIYでされる方は参考にしてください。)
ブロック積み(縦方向)
はじめてのブロック積みのため、なかなか水糸に合わせて配置することができずに苦戦しました。コンクリートブロックは1つ11kg程度あり、それを持ち上げるのがまず大変でした。また、下のブロックと上のブロックの間はモルタルを挟むのですが、モルタルはやわらかいため重いブロックが載ると潰れて沈みますこの沈みの量はある程度叩いたりして増やせるのですがそれにも限界があるので、基本的にはモルタルの固さや量で調整しますのでこれの要領をつかむ必要があります。そして重いブロックをmm(ミリメートル)単位で位置と方向を合わせるので大変です。叩きすぎたり時間が経ったりして沈み過ぎた場合はやり直しました。水糸との位置は合っていても傾いている場合はやり直しました。
ブロック積み(横方向)
ブロック積み(縦方向)の後にしばらく乾いてから左のブロックと右のブロックの間の縦穴にモルタルを詰めました。やわらかいうちに詰めるとせっかくできた縦方向がずれてしまいました。縦穴はブロックの高さ4段分を一度に詰めました。おそらく継ぎ目がない方が強度が上がると思ったためです。鉄筋が通っていない縦穴にもモルタルを詰めます。細い棒で何回も上下につついて中の空洞や気泡をなくすようにしました。この空洞や気泡をできるかぎり出すのが強度を出すために重要のようです。この縦穴にもモルタルがかなりの量必要になりました。
小部屋の仕切り
小部屋の仕切りはブロックを小さく切断する必要があるのと中に配管をするのとで細かい作業となりました。隙間は型枠風につくりました。コンクリートは重量がある(半分)液体のため一度に底から上までは型枠でできず、高さ10cmくらいづつつくっていきました。しっかりした型枠を用意すればよいと思いますが、ありあわせの板やブロックで押さえていたため隙間から漏れたりずれたりしてそれくらいが限界でした。
コンクリートでこの細かい小部屋を作るのも素人には難しかったです。(もしもう一度池をつくるとしたら小部屋はつくりたくないですね。)
(奥の小部屋は上まで積むと底に手が届かなくなるため、半分積んだところで次の防水モルタルの壁塗りを行っています。しかし、これが後々問題となりました。詳細は続編で。)
サグラダ・ファミリア?
ブロック積みにはかなりの時間がかかりいつ完成するのか?という気持ちにもなりました。ガウディーのサグラダ・ファミリアならぬサクラガオカ(町名)・ファウンテンになってきました。
7 壁塗り(防水モルタル塗り)
防水モルタルの壁塗り
ブロックのみだと水が貯まらないため(コンクリートブロックは微細な穴があるのとコンクリート自体は防水ではなく水を吸ったり出したりします)、防水モルタルを薄く塗りました。この壁塗りも初めてでしたので苦戦しました。塗っても塗ってもだらだら落ちてしまい、薄く平らに塗るのが難しかったです。
防水モルタルの底床塗り
底は1°(=1㎝/m)の傾斜をつけています、排水時に排出口付近に水が寄るようにしています。
底塗りについては自分が立っているところの周りを先に塗り、最後に自分が立っていたところ(直径30cmくらいの円形)を塗りました。横壁の上部で両足と一方の腕で腕立て伏せするようにしながらもう一方の腕を底に伸ばし塗るというきっつい姿勢でした(笑)。(プロの方は雪の上を歩くときに使う(面積の広い)かんじきのようなものでコンクリートの上に立って沈まずに歩けるようですが私は持っていませんでしたので発泡スチロールのいたみたいので代用しようとしましたがうまくいかずできませんでした(モルタルを固練りにするか半乾きにする必要があるのかもしれません)。きついのと危険でもあるので真似はしないようにお願いいたします。片手で腕立て伏せがらくらくできるくらいな方ならできるかもしれませんが。)
日曜大工/DIYでブロック積みや壁塗りをされる方は、youtubeなどで事前に要領をつかむことをおすすめします。私はプロの方が投稿してくださった動画(ブロック積み、タタキづくり、壁塗り)を相当みてイメージを固めました。それでも難しかったです!
写真のように5個の区画があり、次のように呼んでいます。
小部屋1、小部屋2、小部屋3、小部屋4、大部屋
使用しているモルタル/コンクリート
モルタル/コンクリートについてですが、
予めセメントと砂と石が混ぜてある袋詰のものを使用しています。
最初は、ホームセンター コー○ンのものを使っていましたが、その後は近所のコンクリート屋のものを使っています。
コー○ンのはザラザラしていて、砂っぽくて、乾燥した後も細かな泡が多くなりました。また若干土が混じっているのか茶色ぽく見えるところがありました。コー○ンのほうが価格は安いです。セメント分が少ないのでしょうか??
コー○ン
近所のコンクリート屋(きめ細かくて、水が染み込みにくそう)
別の回(左が近所のコンクリート屋、右がコー○ン 細かな穴が多く、端は砂っぽくなって剥がれそう。交互に練って使ったので練り方や塗り方は同じで、表面はよくコテで軽く叩いて空気を抜きました。)